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2008年1月27日 (日)

2006.9 献血手帳の取扱いに関する要望について

前日の記事で
 >私自身が関係箇所に要望して
と書きました。

その内容、つまり2006年10月の献血カード導入の直前に、厚生労働省、東京都福祉保健局疾病対策課、東京都赤十字血液センターに送信した要望文を紹介しておきます。
すべての献血につき記録が刻まれていく献血手帳がなくなるのは悲しいので、声を上げることをせずにはいられなかったのです。 。

===
「献血手帳の取扱いに関する要望について」


 献血推進への取り組みおつかれさまです。

 さて、安全な血液確保等の観点から、日本赤十字社が磁気による献血カードを導入する旨、新聞報道において承知しております。(18年7月26日付け日本経済新聞ほか.)
 一つの方策であろうかと思います。
 しかしながら、その際において、(先行導入の山梨県赤十字血液センター等において行われている)献血カードに切り替えることで献血手帳の扱いを終了し、同手帳への献血記録を行わないという取扱いについては、相当ではないと思われます。
 理由は以下のとおりです。


1)献血カードには献血記録がなされない
 献血手帳には「献血記録」欄があり、初回以降すべての献血の年月日・血液センター名等が記載されており、また日本赤十字社ウェブページ
http://www.jrc.or.jp/sanka/blood/method/index.html
においても「献血手帳はご自身の献血記録になりますので無くさないようにして下さい」との説明があるところ、献血カードにあっては、過去の献血年月日等につき直近3回を表示するのみで、献血のたびに最新情報に書き換えられることとなる。すなわち直近3回よりも前の献血履歴は、献血カードの表示から消滅する。
 新しく交付される献血カードのこのような表示が、献血記録となり得ないことは明白である。


2)献血者の、献血をすることへの達成感が低下する
 献血者は献血をすることで少なからず達成感を得るところ、それは、自らの意志で患者さんのため血液を提供したという行為自体から感ずるのはもちろんであるが、その行為が認められ、記録されたという面からも感ずるものである(例えば、ラジオ体操の出席カードへの押印を受けるなど)。
 献血カードにより、3回経つと献血の履歴表示が消えるという取扱いとなれば、献血者が感ずる達成感の低下は否めない。


3)献血者の、献血に対するモチベーション(動機付け)が低下する
 一般の手帳における、過去このような行動をしたという書き記しから将来の行動意欲が湧くのと同様に、献血手帳における記録は、将来の献血への動機付けになる。
 献血者の生活においてイベントや観光・遊技施設と結びついた献血が存在し、また各血液センターにおいて実施している献血キャンペーンには「はたちの献血」「バレンタイン献血」「七夕献血」「クリスマス献血」「年末献血」など時季と結びついたものが多く見られることからすれば、献血者の手元にある献血手帳(献血記録)は、そのようなイベント、時季やキャンペーン等の記憶、さらには次なる献血への意欲へと結びつくからである。
 しかし、献血カードにより、直近の一定期間のほかは献血履歴が表示されないとなれば、そのような動機付けは限定されたものとならざるを得ない。


4)献血者の周りの者の献血への参加が減少する
 献血者は、その配偶者・子の誕生日に献血したり(例として 三共精機株式会社ウェブページ)、
http://www.sankyo-seiki.com/stuff/isikawa/data/2006/09/post_248.php
「卒業記念献血」等として友人らと共に献血するような、いわば他者と結びついた献血を行うことがあるところ、それらの者と、その出来事を振り返ったり献血を話題にしたりもするものと思われる。
 しかし、献血手帳(献血記録)の日付から出来事が喚起され、献血者及びその周りの者において献血への関心が高まるという形での動機付けは、献血カードにあっては直近の一定期間に限られ、あまり期待できないものである。
 また、若年層の献血への理解促進の点でも、献血記録を一覧できる分かりやすさから、献血手帳のほうが優れている。
 特に、献血者の子が『○月○日、また○月○日。献血を僕の誕生日に毎年続けているんだ。すごーい』と感じるような状況では、過去の献血日付がスタンプされた献血手帳の効果は顕著であろう。


5)「平成18年度の献血の推進に関する計画」に反するおそれがある
 厚生労働省告示第131号「平成18年度の献血の推進に関する計画」第二・二・1は、
「採血事業者は、献血の受入れに当たっては献血者を懇切丁寧に処遇し、不快の念を与えないよう特に留意する必要がある。また、献血者の要望を把握し、これを踏まえて、献血受入体制の改善に努める」
等と定めるところ、上記のように、献血手帳における献血記録を大切なものと考えこれを求める献血者が存するのであって、献血者の要望を踏まえず重大な取扱いの変更を行うことは同計画に反するおそれがある。


結び
 以上のとおり、献血記録の機能を持ち、献血への動機付けや啓発ともなる献血手帳の意義は、献血カード導入後においても失われるものではないと考えます。
 私は、一献血者として、献血カード導入後においても、併行して献血手帳への献血記録(献血の年月日・血液センター名等)の記載が行われることを要望いたします。
 少なくとも、希望する献血者に対しては、献血手帳への献血記録の記載を行っていただきたく存じます。
 貴機関におかれましても、献血推進の観点から、献血カードと献血手帳の併用が認められるようご配慮をお願い申し上げます。


 平成18年9月18日  献血者 ( 氏 名 )
===

 

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